屋外無線が花盛り

ども。
様々な会社の営業さんが「年末ご挨拶」に見えられるたびに、歳末を感じている担当ちゅんです。

近頃、新しく建築される建物に対してのネットワーク構築・設計業務が多くなっています。建物の建築設計そのものについては役場の建築担当の技師さんや民間の設計会社さんが行っており、通常はそこで完結して工事が進められます。しかし、今の世の中は「電気・ガス・水道」などのライフラインと並んで「通信」も必須。そうなってくると、設計段階から我々が挟まっていかないと、なかなかうまく進まないという案件が多いです。

本日もまさにそのようなお話で、関係部署や業者さんとの協議のため打ち合わせを行いました。新築となる公共施設について、情報通信をどうするかを決める場です。具体的に、なぜ設計段階から我々が挟まる必要があるかといえば、この部分、もし黙っているとほぼ100%「FTTH(光回線を引き込み)」とされます。でも、「屋外無線」を得意としている我らが単純にFTTHにするとは限りません。今回、私が設計した案件は偶然にも全てがその対象、つまり建物近傍にすでに基地局が存在します。後々のランニングコストのことなどまで考えれば「ついうっかりFTTHにしてしまった」で済まされる話ではないのです。

図面を見ながら機器の取付位置の協議。今回はTVアンテナの設置場所が絶好の屋外無線アンテナポジションで、基地局までの見通し上に障害物なしということが判明。TVアンテナ用のマストに屋外無線アンテナも抱かせてもらい、室内への引き込みもTVの同軸ケーブルとLANケーブルを一緒に連れて行けば、美しい工事が可能ということに。まさに「絶好の屋外無線案件」でした。

一人興奮気味に話を進める私の脇で「この人は一体何を話しているのか」と不思議そうな顔をしている職員をよそに、打ち合わせは順調に進みました。
最後に業者さんから一言「ところで、庁内LANは不要なのですか?」と。すかさず「そもそも、今まさに庁内LANの話をしているのですが…」と返すと「えっ!セキュリティは大丈夫ですか?」と。どうしても「無線LAN」というだけで「低セキュリティ」と結び付けてしまう人は多いです。しかし、きちんとセキュリティを担保しつつコストを抑える工事をすることは可能です。私としては、全て一様に「無線は危険」という考え方は違うと考えています。

打ち合わせ風景
こういうとき、なぜか「お誕生日席」になることが多いです。

(投稿者:ちゅん)


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