停電の余波

ども。
あの地震と停電から1週間が経過しましたが、まだ油断は禁物。担当ちゅんです。

停電が復旧し、その対応には数日追われることになりました。ようやく後処理が片付いてきて、先日は最後に残っていた案件を片付けるため、とある施設に向かいました。

その施設にはWebカメラが設置されていて、一般の方がご覧いただけるようWebサイトで公開されておりました。今回の停電により、そのカメラの「時刻」が初期値に戻ってしまったので直してほしいという依頼です。

通常、Webカメラは「NTPサーバ」と呼ばれる時刻合わせ用のサーバが設定できるようになっていて、それを設定しておくことによって停電から復旧すると自動的に正確な時刻が同期されるようにしてあるはずです。今回、これがうまく動いていないということで、もしかしたらNTPサーバを設定し忘れたのではないかと想定しました。

現場に到着し、PCからカメラの設定を見てみました。すると、NTPサーバの欄には、我々がいつも利用している「ntp.nict.jp」がちゃんと設定されていました。にも関わらず同期できないとなれば、次に怪しむのはDNSサーバの設定なのですが、調べてみるとこちらもきちんと設定されています。もちろん、カメラ自体は問題なく公開できているし、外部からのアクセスも可能です。
しかし、カメラの通信ログを確認してみると、一定間隔でNTPサーバと通信しようとしているものの、エラーとなっている様子も見てとれます。

・・・実はこのカメラ、ちょっとトリッキーなネットワーク構成をとっていて、当町がLGWANとインターネットを分離した時点ですでにNTPサーバ(外部)との通信ができなくなっていたようなのです。これまでは偶然、一度も電源が落ちることなく稼働し続けたので、最後に正しい時刻と同期した状態を保っていただけというオチです。もちろん、インターネット接続できない以上、外部にあるNTPサーバとは直接通信できません。今回、停電が発生したことにより、ようやく通信ができないことに気がつくことができました。

対策・・・といっても、正直困ってしまいましたが、結局、今だけ正しい時間に直してもまたいつか初期値に戻ってしまうだろうと考え、「いっそカメラ画像に時刻を出さなければいい」という、斜め上を行く対策を取ってお茶を濁しました。もちろん、現場の職員には「直りましたよ!」と伝えて・・・。ここに書いた時点でバレてしまいますね。

カメラ
こんな場所にあるカメラでした

(投稿者:ちゅん)


カテゴリー: つぶやき パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です