破棄する学校PCの前処理について、先日ちゅんも書いていますが、もう少し具体的に書きたいと思います。
これらの古いPCは、廃棄処分となるのですが・・・。実はこのPC達ですが、ガリッとオーバーホールすれば、機能としては十分稼働する状態まで復活は可能です。多分このPCが発売された10数年前の状態には99%+α?復活出来ると思います。それは、「HDDを交換」「メモリ増設」「CPUにODPの下駄」・・・おいおい!。このようにお金と暇を掛ければ、ビンテージPCとなって見事に復活出来るのです。問題のOSは、現在もサポートがされていて軽そうなのは、2世代前のWindowsXPです。XPが動くPCの範囲ですが、一応MSでは、
- CPU 300MHz
- メモリ 128MB以上
- ハードディスク 1.5GB以上の空き容量
を推奨としています。これでは、実作業に耐えられないのは周知の事実ですよね。本当にこれで動くなら、MSの社内PCを全てこれにして実証してもらいたいです。100歩譲ってMSの推奨スペックを信じれば、今回のPCもまだまだ「使えるPC」と言うことになります。 これらのオーバーホール用部品を全て新品で買うとなったら(多分売っていない?)4~5万円はするでしょう!更にセットアップ費用も同じぐらい掛かったりして・・・。1台に10万弱(新品PCが購入できます)・・・。そして結論、「遅い」「止まる」と言われ「誰も使ってくれない」。そりゃそうでしょう!今時のソフトなんて動きませんから、10数年前のソフトだったらそれなりに動くんだけどなぁ。
「もったいない」と言われても(誰も言わないか?)やはり、廃棄処分しか無いと思います。PC達は、産廃業者で処理される事になりますが、HDDだけは自分たちで確実に葬ることにしています。産廃業者からHDD消去証明書も合わせてもらう方法もあるのですが、コストが掛かることと、そう言う知識と設備がある産廃業者は多くはありません。そこで直営での作業となります。この作業方法は2通りあります。
一つ目は、HDDのデータを完全に消去するソフトを使う。これは、FDやCDから起動させて、乱数上書き100回するとか、米国陸軍が採用しているAR380-19方式とか、米国国防総省が採用しているDoD5220.22-Mとかで消去する方法ですが、これって1台に数時間もかかるので大作業になってしまいます。でも、これだと安心してHDDを再利用させることが出来ます。
もう一つの方法は、物理的に破壊することです。今回はこれを採用しました。HDD本体にドリルで複数の穴を開けます。データが記憶されている円盤を破壊するので完璧な方法なのですが、HDDを再利用することも100%不可能となります。
もったいないと思われるかも知れませんが、今回のPCに付いていたHDDは一番大きくても10GB程度だったので心置きなく破壊となった次第です。
廃棄されたPC達が都市鉱山の鉱脈となり、最後に、最新テクノロジーの一部となり蘇ることを心から願っています。
情報漏洩防止の決定打は、物理的に破壊すること
(投稿者:92)