ども。
こう見えて手先は器用な担当ちゅんです。
最近、個人的に修理を頼まれる案件で、妙に「一体型PC」が多くて難儀します。一体型PCとは、分類としてはデスクトップ型のPCになりますが、モニタとPCが一体となっていて、まるで家電の薄型TVのような恰好をしているものを指します。そういう意味で、リビングに置いても違和感がなく、またノートPCと比べてモニタサイズも大きいので、特に年配の方に人気のあるモデルのようです。
ただ、これが壊れてしまった場合、修理は大変です。そもそも、一体型PCは見栄えも重視していて、筐体のパネルはツメで固定されていることがほとんど。バックパネルを開けなければ中の部品に触ることはできませんが、このパネルの取り外しが困難であることが多いです。強引にパネルを外そうとすればツメを破損してしまいますし、パネルの隙間にマイナスドライバーを差し込んでこじってしまうと、傷がついてしまいます。なので、慎重さの中にも大胆さを持ち合わせた心づもりで臨まなければならず、これは経験者でも難しい作業なのです。
加えて、一体型PCの部品は特殊なものが多く、故障品を交換するのも容易ではありません。壊れた部品にもよりますが、仮にボード不良だった場合はお手上げです。
そんなわけで、当町では業務用PCとして一体型PCは導入しないことにしています。考えようによっては、PCが故障した際に箇所の特定をせず一式で交換するという運用もありえるとは思いますが、我が社の場合は可能な限り自営で修繕までをするので、保守性の低いPCはダメなんです。
だからといって、私自身が一体型PCを否定しているかといえばそうではありません。ケースバイケースですし、やっぱりオシャレなPCが欲しいという場面もあります。そういう時には、ぜひメーカーや販売店の「延長保証」などに入られることをお勧めします。一時期よりは良くなりましたが、今でもなお「修理しようとしたら買うのと同じくらいの金額だった」という場面が見受けられます。特に、一体型PCの場合は「モニタだけを再利用」とかそういうことができないので、慎重に検討した方がよいと思っています。
ちなみに、このパソコンはボード不良で残念ながら打つ手なしです。
(投稿者:ちゅん)