ども。
寒いよりは暑い方が好きですが、連日の猛暑でオーバーヒートぎみの担当ちゅんです。
オーバーヒートといえば、人間と同様にIT機器も暑さにはめっぽう弱いです。電気を使ってエネルギーを取り出せば熱がのこる?とか、抵抗のあるところに電流を流せば熱が出るジュール熱?とか、専門的なことはよくわかりませんが、とにかくIT機器は熱とのたたかいです。パソコンのCPUにはファンが取り付けられていますし、サーバー室にはエアコンが設置されています。人間は扇風機やクーラーが無くてもある程度我慢できますが、機器はあっさりと壊れます。
それでも、北海道は本州と比べれば涼しいので、暑さ対策は油断しがちです。
先日、とある部署に設置していたWebカメラが動作していないという連絡を受け、車で確認に向かいました。その道中、様々なケースを想定します。
最悪なのは「カメラが盗難されて物理的についていない」ケース。これは我々にはどうしようもないので、まっすぐ警察に相談だね、と。一番考えたくないトラブルです。次に現実的な線として浮上したのは「カメラ本体の故障」、レアなところでは「電源供給が断たれた」ケース。WebカメラはPoEインジェクタからLANケーブルによって電力供給していましたが、このインジェクタが故障したのではないか、という線。最後に、「カメラなどの機器には異常はなく、ルータなど通信機器の故障」というケース。
これら全てが外れた場合は天を仰ぐことになりますが、ほぼどれかだろうとアタリをつけました。
現場に到着し、まずカメラの現物を確認。「よし、ついているぞ」と一安心。どうやら警察のお世話にはならずに済みそうです。
次に疑うのは電源です。カメラ本体を見てみると、通常は点灯していなければならないハズのPowerランプが消灯しています。これはもしかしてレアケースに該当かもしれません。
さっそくPoEインジェクタを確認。実は、インジェクタは天井改め口を開けた先、つまり天井裏に設置していました。脚立に上り、改め口に頭を突っ込んで現物を確認するも、外見上特に問題はなさそう。念のため、電源ケーブルを引っこ抜いて、もう一度差し込みます。すると、カメラを見ていたふろんと氏から「ついた!」と。やはり、原因はインジェクタの異常によりカメラへの電源供給が断たれたことに起因していたようです。
天井裏は風が抜けるのか思ったほど暑くはなかったのですが、それでもここ数日、日中は30度を超える気温です。まして、電気を送る機械なので発熱もそれなりにあります。憶測ですが、熱暴走のようになって停止してしまい、再起動により復旧したと考えるのが自然だと思います。
もともと暑くなることを想定していれば天井裏などには設置しませんが、この辺が北国の油断というやつでしょうか。冬の寒さを想定しすぎた結果、夏場にやられてしまうというのは、「北海道あるある」かもしれません。
何はともあれ、想定の範囲内で対応が完了してよかったです。
(投稿者:ちゅん)