最短でrobocopy(上)

ども。
肉の好みは豚肉派、担当ちゅんです。

「これまで全く問題なく動いていた車が、買い替えを検討しだしたとたんに故障してしまった」みたいな話は、笑い話としてよく聞きます。今回、これと同じようなことがとあるサーバで発生し、大慌てしてしまいました。

そのサーバは、もともと6月いっぱいで保守が満了するサーバでした。なので、現在ちょうどリプレイスを進めていて、既に案件は契約済み、あとは業者さんと日程調整して作業日を決めるだけという状況の中で、まさかの故障です。「なぜ今なの?」と思いましたが、まあ、そういうものですよね。機能としてファイルサーバの役割などを与えていた重要なサーバですので、急遽予定を前倒して、新環境への移行作業が必要となりました。

本来、1週間くらいの時間をかけてじっくりと作業する予定だったものを、見切り発車で「最短」というスケジュールで実施しなければならなくなったときの絶望感に苛まれますが、やるしかありません。
ファイルサーバの引っ越しですから、旧サーバのデータを新サーバにコピーしなければならず、これにはかなりの時間を要します。
今回は、コマンドの「robocopy」を使って、新旧サーバ間でデータを完全に「同期」させる方法で移行させました。というのも、以前どこかで「アクセス権も含めて完全に引っ越せますよ」と聞いたことがあったからです。

以下、自分用のメモを兼ねますが、こんな感じで書けばうまく動きます。

c:>robocopy 移行元パス 移行先パス /MIR /R:0 /W:0 /LOG:robocopy.log /TEE /COPYALL

ちなみに、オプションに「/L」をつけると、実際に動いたとしたらこんな感じですよというテストが出来ます。とりあえず/Lをつけておいて、うまく動きそうだったら/Lを消して本番という流れでやりました。

が、これが遅いのなんの。よくわかりませんが、たぶん「/COPYALL」が悪いんだろうと思われる謎の遅さ。これでは「最短」どころか、当初の予定での1週間経っても終わらない可能性すら見え隠れするレベルです。
困りました。ここでいよいよ最後の手段「電話」です。ネットワークの保守業者さんに、目の前で起きている状況を洗いざらい説明すると、驚きの解決策が示されました。それは、「robocopyを同時に複数走らせると早いですよ」というウルトラC(もしかしたら常識なのかも)でした。

Windowsキー+Rキーで「cmd」を連続して入力して、黒い画面をたくさん立ち上げた後、対象のディスク内にある「フォルダ単位」でコピーするよう、1件ずつ上記コマンドを入力。それらを全て実行した後、デスクトップに整列させて塩梅を眺めていましたが、確かに早い。2つ立ち上げれば2倍、3つ立ち上げれば3倍早い感覚です。マシンへの負荷が気になりますが、リソースを確認しても問題なさそうです。この状態で二晩放置。無事にファイルの引っ越しを終えることができたのでした。

・・・さて、ここまでであれば「成功例」として綺麗な話で終えることができるのですが、実はこの話にはこの後オチがあります。少し長くなってしまったので、「失敗編」は次回に続きを書きます。こっちの方が楽しみかもしれませんね、お楽しみに!

robocopy
これを流した後、できることは「応援すること」のみ。なかなか終わらずにやきもきしました。

(投稿者:ちゅん)


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