#8000

ども。
たまにスーツを着て仕事に来ると「あれ?」と声をかけられる、作業着好きな担当ちゅんです。

なぜスーツを着たかと言えば、年に1回の「地域情報化推進会議」に出席のため、函館市に出張していたからです。
管内各自治体の情報担当者が一堂に会する貴重な情報交換の場です。

その中で、とある自治体から「過疎地で地元に小児科が無い。子どもが病気になったとき、緊急を要するかどうかをWebカメラで遠隔地から診断してもらう仕組みを構築できないか」と相談が持ち寄られました。
私も二児の父として気持ちは痛いほどよく分かります。八雲の場合は地元に総合病院があって、いざというときには救急外来も受診できる状況ですが、そうでない場合は函館市まで車を走らせることになります。もし、病院受診したほうが良いかどうかを一時判定してもらえる仕組みがあれば、子育て中の家庭にとってこれほどありがたいものはありません。

しかし、これを実現するにはかなりハードルが高いだろうという話が続出しました。「緊急のときに冷静にWebカメラを操作できるのか」「そもそも誰が診断してくれるのか」「インフラはどうするのか」など、ICT担当者ならではの視点で課題が挙げられていきます。相談を持ち込んだ方も「そうですよね・・・」と半ばあきらめかけたそのとき、ある自治体の方が挙手され「それは、#8000じゃダメなんですか?」と。「#8000??新型の機械か何かですか?」と思いましたが、聞くとそれは実に素晴らしいサービスでした。

小児救急電話相談事業(#8000)について:厚生労働省

なんと国の事業でした。上記サイトには「小さなお子さんをお持ちの保護者の方が、休日・夜間の急な子どもの病気にどう対処したらよいのか、病院の診療を受けたほうがいいのかなど判断に迷った時に、小児科医師・看護師への電話による相談ができるものです。」とあります。まさに必要だったのはこれでした。
ICT担当者の集まりらしく、持ち込まれたPCで早速Webサイトが検索されて「おおぉ~」と歓声が上がります。中には「早速町のWebサイトにバナーを置く」という担当者も。こういう横の連携が地域全体の情報化を押し上げる原動力なのだということを、再認識できた有意義な会議となりました。

会議の風景
意見交換が盛り上がって終了時間は大幅に超過しました。

(投稿者:ちゅん)


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