堅い円盤装置

 HDD(ハード・ディスク・ドライブ)、直訳すると、堅い円盤装置と・・・なる訳ないか。

 今回は、多くのPCに使われているHDDについて書くことにします。よくPCの起動が遅いという言葉を耳にしますが、その原因の一つにHDDの劣化?も有ったりします。HDDからデータを読み出すのが遅くなると、当然PCの起動も遅くなります。何しろ、HDDは消耗品ですから。また、同じように見えるHDDでも普及品や高性能品と種類があり、当然価格にも開きがあります。では、読み書きが早い良いHDDってどう言うモノなのか考えてみました。

 まず、内部データ転送速度の説明から。ここの公式は「内部データ転送速度=回転数×記録密度」となります。HDDの物理的構造は写真のとおり、レコードプレーヤーに似ています。単純な理屈が2つです。データの読み込み速度は、当然データを記録している円盤の回転速度が早いほど良いと言うこと。次は、同じ回転でデータを読み込むなら、円盤の記録密度(プラッタ)が高い方がそりゃ効率的だということ。この2要素によってHDDの内部データ転送速度が決まります。ちなみに、HDDの回転数は、普通10000rpm、7200rpm、5400rpm、4500rpmなどであり、バリエーションは少ない?(マニアの方へ:ここで内部メモリーバッファの話はタブーでお願いします)

 次に、外部データ転送速度です。これはHDDとメイン基盤間での話になります。接続の規格は、パラレルATAとシリアルATAの2種類が一般的です。前者はIDEとも呼ばれ、後者はSATAと呼ばれています。(マニアの方へ:ここでSCSIやSASの話はタブーでお願いします)

パラレルATA DMA 66 528Mbps 66MB/秒 UltraATA66
DMA 100 800Mbps 100MB/秒 UltraATA100
DMA 133 1064Mbps 133MB/秒 UltraATA133
シリアルATA SATA1 1500Mbps 150MB/秒 動作周波数:1.5GHz
SATA2 3000Mbps 300MB/秒 動作周波数:3.0GHz

 表の数字が大きい方が早くて良いって事です。パラレルATAは動作原理上限界に近くこれ以上の高性能化は製造困難・コスト高であるため、今後はシリアルATAが主力となっていくでしょう。あと、ケーブルが細く組み立て安く、更に本体内部の風通りが良くなり冷却に有利、ケーブルの原価も安いというおまけがシリアルATAにはあります。なお、この2者は物理的に互換性が全く有りませんので、誤った規格のHDDを購入し接続できなくても一切責任は負えませんのであしからず。

 結論?良いHDDとは、内部、外部両方のデータ転送速度が早いモノと言えます。全く当然至極な話でした。ゴメン!(マニアの方へ:ここでSSDの話はタブーでお願いします。最後までご協力に感謝します)

 秋葉の噂では「先月末に1万円を割ったばかりの2TB HDDが、先週末にはもう9千円割れの特価、しかも登場したばかりの667GBプラッタ版で販売数も200台と多め。」だったらしい。行きてー!秋葉!でも2TB(約2000GB)もどんなお宝を詰め込めば良いんだろう?

3.5インチ型HDDを分解しました。
キラキラの円盤に映っているのは天井の模様です。

(投稿者:92)


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