実効速度と公称速度

ども。
今日で2月の業務が終了。あっという間ですね、担当ちゅんです。

とある部署から相談を受けました。「調査の依頼があったのだが、回答項目のなかにインターネットの回線種別と速度を記載する欄がある。速度はどうやって測ればよいのでしょうか」とのことでした。

この質問、実はかなり鋭いです。今回のように「回線種別と速度」とされている場合には、回線の公称速度(理論値)を指す場合が多いとは思いますが、それはあくまで一般論。調査の依頼主が何を知りたいのかによって、ここの解釈は異なります。
例えば、NTT東日本のサービスである「フレッツ光ネクスト・ハイスピードタイプ」であれば、公称速度は下り最大200Mbpsとされています。ところが、これはあくまで理論値であるため、実際に使って見ると50Mbpsしか出ないといったことは、この業界の常識です。この部分が契約上は「最善努力(ベストエフォート)」とされているのです。
つまり、依頼主が「こういうサービスを開始したいのだが、実際にユーザーが使って支障ないものか」を調べたいのか、「現在提供中のサービスをユーザーが不自由なく利用できているか」を調べたいのかによって、聞き方が変わってくるような気がします。
ですから、相談者に対しては「速度は公称速度と実効速度、どちらを書けばよろしいですか?」と問い合わせた方がよい旨、アドバイスをしました。

さらに、これはちょっと意地悪なような気もしましたが、仮に「実効速度でお答えください」とされた場合は、何をもってして「実効速度」とするのかも聞くようにと付け加えました。
ウェブ上にはインターネットの回線速度を計測するサービスがたくさんありますが、それはあくまで目安です。速度は、そのサービスを提供しているサーバまでの混雑具合などの条件により変化します。なので、万が一、実効速度となれば、どういった手法で計測すべきなのかも明記されなければ、回答者によってばらつきが出て、何の統計資料にもなりませんよ、と。

結果として、やはり回答は「公称速度」となったようです。白黒ついてよかった、というところですが、私ならそこでもう一言、「上りと下りどちらを書けばよいですか?」とダメ押しするかも。単なるクレーマーになってしまいますね・・・。

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(投稿者:ちゅん)


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