ども。
最近、鍋が美味しく感じられる担当ちゅんです。秋なのですね。
いつにもまして長文です。ご注意を。
とある職員から「メールに添付されたZIPファイルを解凍できない」と連絡を受けました。状況を確認すると、添付ファイルをPCに保存し、ダブルクリックしても「フォルダーを開くことができません」というエラーメッセージが出るとのことでした。
この時点で考えられる原因は無限大です。原因特定に向けて、問題の切り分けが必要です。
まず、そのZIPファイルは、自分だけが解凍できないのか、それとも他の人も解答できないのか。これを確かめることで、ZIPファイルそのものの問題か、それともPC固有の問題かの切り分けができます。結果、隣の職員にそのメールを転送して試したら、問題なく解凍できるとのことでした。
そうなれば、怪しいのはPC。別なユーザーではどうか、Windows純正ではなく圧縮・解凍ソフトではどうか、そもそも関連付けは大丈夫か、レジストリはどうかなど、試したいことは山ほどあります。職員のPCをリモート操作し、考えうることを手当たりしだい試してみました。
・・・が、どれを試しても症状は変わらず。最悪、そのPCをリストアする必要があるのではないかとも思いましたが、業務用のソフトががっつりインストールされているPCだったので、これを初期化するとなれば大事です。
さて、困りました。と同時に疑問も。本当に他の人はこのファイルを解凍できるんでしょうかね。ふと、最初の会話にあった「メールを転送して試した」という点が気になりました。開くことのできなかったZIPファイルを、メール転送ではなく、そのまま別なPCにコピーして試すとどうなのか。すると、新たな発見。別なPCでもZIPファイルを解凍することができなくなりました。
では、解凍することができたファイルと、解凍できないファイル、双方を見比べてみればどうなのかという話になります。両方のファイルを用意し、プロパティでファイルサイズを確認。すると、解凍できないファイルは数百バイトほどファイル容量が少ないことに気がつきました。
原因解明まであと一歩です。
我が社のメールは「ブラウザ」を利用して行うウェブメール方式です。AというPCから添付ファイルをダウンロードした場合と、BというPCからダウンロードした場合でファイルサイズが異なるとなれば、怪しいのはブラウザ。早速確認してみると、不具合が起こるPCにはIE8(古いバージョンのIE)がインストールされていました。
長々と書いてきましたが、ようやく原因がわかりました。どうやらIE8でZIPファイルをダウンロードすると、ヘッダ情報がうまく処理されずに、ファイルが壊れてしまうことが原因のようです。ウェブメールのシステムそのものの不具合(というより仕様)です。
今回の案件では、他の職員が「転送されたメール」で確認したという点に落とし穴があったということです。最初の時点で、ZIPファイルそのものを怪しむ洞察力があれば、もっと早く解決できたと反省しています。
一瞬、サイズは同じかと思ったら、ほんの数百バイト異なっていました。
(投稿者:ちゅん)