弘法にも筆の誤り

ども。
朝晩にようやく寒さを感じるようになった担当ちゅんです。

さて、本日もまた学校訪問。ここまでくるとさすがに「この頃毎日(学校に)出勤されますね」と声をかけられたりします。それだけ、フットワーク軽快に仕事をしているということでしょうか。

そんな現場での出来事です。
(注)例によってまたマニアックな記事ですが、ご了承を。

USB接続しかできないインクジェットプリンタに、某猛牛製のプリントサーバの取り付けを行いました。導入したブツは、ネットワークには基本的にWi-Fiで接続され、初期設定用として有線LANのポートも搭載しています。とはいえ、有線LANだけを利用してネットワーク参加することもできるようで、今時よくありがちな「有線・無線排他仕様」ってやつです。

とりあえず、一番初めにやることはIPアドレスの固定、次いで施設のWi-Fiへの接続。このブツは、初期のIPアドレスの設定がDHCPとなっているため、しかたなく上位のルータに接続。自動取得したIPアドレスを確認し、ブラウザから設定画面を開き、いつものパスワード・・・と、猛牛製ネットワーク機器にはお決まりの「儀式」を行っていきます(普通は付属しているCDのユーティリティから設定を行います)。
このような作業、いまさら説明書を見るまでもありません。順調にIPアドレスの固定画面に進み、機器に直接鉛筆書きされたIPアドレス「192.168.1.201」に固定、更新します。これもいつも通り、機器の再起動がかかりました。

しかし!ここで事件発生。再起動終了後、ブラウザから今固定したIPアドレスを呼ぶと、認証画面が表示され、いくら頑張ってもパスワードが通らないのです。パスワードは初期値から変更していないので、猛牛がよく使う定番のアレのままなのですが、何度やってもダメなのです。

ここで上司92氏も合流し、二人で原因を調査。機器をリセットしてもう一度設定し直すも、やはりIPアドレスを固定した後の画面で認証されなくなります。
「う~ん、この機械はもしかして設定は初回の1回限り有効なのかな?」「そんなわけあるか」「でも・・・そうなんじゃないすか?」みたいなやり取りをして、ほぼ100%「たぶん機器の不良だよな」で終わらせようとしたのですが。
少し気になることがあったので、機器のネットワークを切断し、PCのコマンドから192.168.1.201にpingを取ってみます。すると、ネットワークから切断したはずなのに、なぜかちゃんと返事をしています。

・・・お分かりでしょうか。無いはずの機械から返事が返ってくるということは、すなわち「IPアドレスが既に使われていた」ということの証拠なのです。
ここで、機器に鉛筆書きをした犯人に問いただします。すると程なくして「ごめ~ん!」という返答、正しいIPアドレスは192.168.1.201ではなく192.168.1.210だったのです。しかも、201には別な機器、それも猛牛の機器が接続されていたというオチ。だから認証画面は猛牛なのに、ログインできなかったということなのですね。
今回の一件、現場で出くわすトラブルとしては比較的メジャーといえるのですが、普段こうしたトラブルのトリガーは私が引いてしまう傾向にある中、百戦錬磨の上司92氏がやったということが珍事なのでした。まさに「弘法にも筆の誤り」とはこのことでしょうね。

現場の写真
今回の件とは直接関係の無い写真。私の力作モール貼り。

(投稿者:ちゅん)


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