ことさら分かりづらい仮想化のライセンス

ども。
買い物をしてストレス発散したい担当ちゅんです。

我が社でもついにサーバの「仮想化」に踏み切りました。手始めに、これまで複数台のサーバで行っていた「情報系」と呼ばれる機能(メール・ADなど)を2台のサーバ(冗長構成)に集約することに。標準的な対応年数を超過しても、無理をして使ってきたサーバ群。「基幹系」と比べると、どうしても更新は後回しになりがちでした。今回、対象とならなかった一部のサーバも、様子を見ながら徐々に仮想化に移行していきたい考えです。

なので、当初予定していた機能の構築が終了した後に、ストレージの空きなどを見ながら、その他のサーバも順次移行しようと考えていました。しかし、ここで大きな勘違いをしていたことに気がついたのです。私は以前、どこかで「仮想化すればライセンスは無制限に使える」という話を聞いたことがあったのですが、どうやらそれは「Server OSのグレード」によるということがわかってきたのです。

今回、調達したサーバのライセンスは「Windows Server 2012 R2 Standard」。この場合、利用できる仮想インスタンスは2つまでとされています。つまり、仮想サーバで6つのインスタンスを動かそうと思えば、サーバのライセンスが3つ必要になるというわけです。
では、私が勘違いしていた「無制限」とは何かというと、実は「Windows Server 2012 R2 Datacenter」というエディションにのみ許されたものだったようで。ちなみに、双方の実売価格を比較すると、その差は約4倍。ということは、仮想インスタンスを8つ以上持とうと思ったらDatacenter、それ以下ならStandardの方が安いという話になります。

それでも、この話はあくまで「Windows Server」に限った話。仮想化の対象サーバがLinuxであった場合は、ライセンスを消費することなく仮想化が可能です。結局のところ、Windows Server の仮想インスタンスはMAXまで消費し、その他、Linuxを数台移行することで決着を見ました。
ちなみに、Windows Server を利用する場合に限って「CAL」と呼ばれるライセンスも別途必要となります。このように、もともと分かりやすいとは言えないWindowsのライセンスですが、サーバになるとことさら分かりづらくなるのです。しっかり勉強し、うっかりライセンス違反にならぬよう、気をつけます。

ライセンス
「2プロセッサにつき1つのライセンス」がすでに分かりづらいのですが…。

(投稿者:ちゅん)


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