ワンセグテレビって売ってないの?

ども。
3月も中旬なのに、まだ雪、雪、雪。春が待ち遠しい担当ちゅんです。

3月ということで、地上デジタル放送の難視対策衛星放送(ホワイトリスト)の措置期間も残すところあと1年となってしまいました。
現在、地デジの難視地区では、衛星放送(BS)により暫定的に地上波の電波を受信してテレビを視聴しています。この電波は衛星経由で送られてくるためにハイビジョン画質ではなく、さらに東京キー局の番組しか見られないなど、若干の制約はありますが、難視の世帯にとってはとてもありがたいものだと聞いております。その暫定措置期間が平成27年3月31日までとなっているのです(参考リンク:デジタル放送推進協会Webサイト – 地デジ難視対策衛星放送について)。

ということで、現在の時点でまだ難視対策が終了していない世帯については、国・放送事業者・町が一体となって、急ピッチで対策が進められています。
対策手法にはいくつか選択肢があり、複数の世帯で集まってアンテナを共同利用する方法(共聴)や、高性能アンテナを導入する方法、さらには、どうしても対策が難しい地域では「ワンセグ」の電波を受信する対策などもとられています。

八雲町内でも、地理的な事情によりワンセグでの対策が取られている世帯が少なくありません。
ワンセグは、通常の電波(フルセグ)と比べて電波の強度が弱くても受信できることが特徴のひとつで、通常はテレビが映らないような場所でも受信できる場合があるのです。そのかわり、フルセグと比べると画質・音質ともに低下してしまうのですが、まさに「見られないよりマシ」という、苦肉の策となっています。

さて、ずいぶんと前置きが長くなりましたが、今日はそんなワンセグの話題。
とある世帯を訪問した際に「ワンセグが見られるテレビって売ってるんですか?」と聞かれたのですが、調べてみても全然売っていない(製造されていない)のです。
携帯電話に内蔵されているテレビや、車載テレビなどの場合はワンセグチューナー内蔵が多いのですが、家庭用のテレビではワンセグを見る必要が無いため、チューナー自体が搭載されていないのです。

一部、外国製でコンパクトなサイズになりますがワンセグチューナーを搭載したテレビも販売されていますが、いわゆる「国産」の「大手メーカー」となれば、ほぼ全滅です。
3年前の東日本大震災の後、防災意識の高まりもあってか、バッテリー駆動できるワンセグチューナー対応モデルなども発売されていた形跡があるのですが、そのメーカーのお客様相談センターに電話して聞いてみても、1年ほど前に製造は終了、現在ではワンセグチューナー内蔵モデルは全く製造していないようです。

(余談ですが、お客様センターに電話した際、親切に「難視でお困りでしたら地デジ難視対策衛星放送受付センターにお電話を」と言われてしまいました。そういうマニュアルになっているのでしょう)

時代はフルハイビジョンから4Kに移り変わろうとしている中ではありますが、少なからず存在していると思われるワンセグへの需要には対応できないものなのでしょうか。

SS
震災後はこんなテレビが発売されていましたが、今では製造していないそうです。

(投稿者:ちゅん)


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