ども。
本日は隣席てんちょが札幌出張。1週間のうち2日間しか一緒に働かないレアな週となりました。担当ちゅんです。
少し前の話になるのですが、とある部署から相談を受けました。内容は「来年度、事務所で無線LANを使えるようにしたいと思って業者さんから見積を取ったら、思いのほか高額で困ってしまった」というものでした。
見積書を見せてもらって内容を確認してみましたが、正直にいえば「妥当」とは思いました。でも、自宅で無線ルータを買ってきてWi-Fi環境を作るイメージで考えれば、高いと感じる人もいるのかも。このあたりは判断が分かれそうな話です。
で、当然、そのあとはやっぱり「何とかなりませんか?」と。本来、事務所にAPをつけたいとなったら、もしかしたら我々の部署の業務になるかもしれないところ、原課が自ら見積を取ってみたことに対してはありがたくも思う反面、その結果として「思いのほか高額」な費用がかかるものを、我々が業務の範疇として処理してしまうことはどうなのか?という葛藤も・・・。検討の結果、今回は「新しい機器を用意することは難しいけど、他で取り外した機器の再利用であれば」という条件で、来年度を待たずに直営工事の案件となりました。
とはいえ、作業自体は何のこともない簡単なもの。HUBに短めのLANケーブルを接続し、その先にPoEインジェクタを設置。インジェクタのOUTからAP設置予定箇所に向けてLANケーブルを伸ばしていって下準備は完了。AP自体は壁に取り付けることにし、取付金具をネジで固定。ケーブルはもともと壁面に取り付けられていたメタルモールを共用させてもらうことで隠蔽。その後、APを起動して若干の設定を施し、接続テストをクリアしたところで工事完了です。現場は、あっという間にWi-Fiが利用できるようになって、原課の職員は大喜びでした。
その後、道内の同業者の仲間たちに、このことを思い出して話しました。そこでは「いかにも自治体の情シスらしい話だね」「自分もこの前同じようなことをやった」といった声や、「こういう依頼が来るのは俺たちが普段からやりすぎているせいなのかもね」「何が正解なのかわからないよね」といった意見、さらには「本来はどのくらいの費用がかかるのかを(今回のように)相手にきちんと理解してもらうべきだ」など様々。前述の見積に関しても「どう考えても妥当、むしろ安いくらいだ」という意見もあり、気楽に話をしたつもりが、思いのほか濃いディスカッションに発展しました。おそらく、同業者の皆さんも普段からこういう経験もされる中で、少なからず葛藤のようなものもあるのだろうと思います。
・・・と同時に、意図したわけではなかったですが、日頃からこういう本音でのディスカッションができる仲間を持つことができて、つくづく自分は幸運だなと思うのでした。
メタルモールの隙間からLANケーブルが出ているのがおしゃれです
(投稿者:ちゅん)