ども。
年度初めの慌ただしさがようやく一段落してきた担当ちゅんです。
その慌ただしさの中で、当町では4月1日から「電子決裁(文書管理)」がスタートしました。
私自身、行政経験が20年を超える中で、「役場で仕事をする=紙を使って決裁」ということが当たり前のことのようになっていましたが、このような時代が来るとは、数年前には想像もできませんでした。道内の先進自治体を視察させてもらってから足掛け3年、ついに実現できました。
運用が始まり、正直、最初は違和感がありましたが、私自身、2日もしたらすっかり環境に慣れました。というより「今まで紙だったのは何だったんだ」のレベルです。まるで電子メールを受信するかのような感覚で自分宛ての承認依頼が届きます。それをPCで開いて、画面上で内容を確認。問題なければ「承認」を実行すると次の承認者に瞬時にデータが飛んでいきます。我々の部署にはこの時期特に他部署からの「合議」の依頼が多いのですが、この合議を行う際に設定で「同報」が選択されていれば、職位に関係なく、一斉に、並列で決裁が進みます。こういうことは紙では絶対に不可能ですし、デジタルならではのメリットだと思います。
また、八雲町は旧八雲町・旧熊石町の両地域が峠を挟んで車で40分ほど離れた場所にあり、これまで双方を行き来させていた書類が無くなることでの業務効率化は計り知れないものがあると思います。今までは通勤する職員が朝と夕方に書類の運搬をしていて、どうしても地域を跨ぐ必要のある決裁には時間がかかっていました。実際に、熊石総合支所の職員からは「もう決裁が終わった!」という驚き&感動の声も届いていました。
導入作業を進めている中では「職員から使われなかったらどうしよう」と、利用率が低調になることも心配していたところでしたが、そんなことは杞憂でした。便利なものは歓迎される、それだけのことだと思います。ただ、やはりどうしても切り替えのタイミングでは今までは不要だった労力が余計にかかるのは致し方ありません。ですが、それよりも「便利になった」の声が多いような状況で、日々の業務で多忙の中でも柔軟に対応されている職員の皆さんに感謝と敬意です。
一つの大きなプロジェクトが無事に運用に乗ったところで、次ですね。たぶん、早晩「出張先からも文書管理で決裁をしたい」といった、外部からのアクセスを望む声が出てくるのは容易に想定できることですので、技術的にどのような方法でそれを実現していくか。一つの山を越えたら、その先にまた大きな山がある感覚ですが、ここまで来たらチャレンジあるのみです!
起案用紙も電子決裁のものに変わりました
(投稿者:ちゅん)