ども。
最近、近くのものが見えづらくなってきた担当ちゅんです。ついに・・・。
昨今、自治体のDX部門では「フロントヤード改革」という言葉をよく耳にします。個人的には「また何でもかんでもカタカナにして・・・」という気分が無くもないわけですが、これは日本語で言うと「住民と行政との接点改革」ということになるのだそうです。その代表例が、手続きなどを行う窓口の改革。ワンストップ窓口や書かない窓口といった取り組みはすでに多くの自治体で行われていますし、総務省の自治体DX推進計画(第4.0版)でも重点取組事項の1番目として記載がされていることからも、重要な取り組みであることがわかります。
でも、このフロントヤード改革って、担当者としてはなかなか難しい取り組みだと感じています。なぜなら、自治体の規模や環境によって、どんなアプローチが向いているのかが違ってくるから。例えば、慢性的に窓口が混雑していて待ち時間が長いことを解消したい大都市の課題と、混雑はそれほどではないけど公共交通機関が少なくて窓口まで来庁いただくことが不便な小規模自治体の課題はまったく異なります。なので、フロントヤード改革という言葉だけで大都市と同じような取り組みをしても意味がないんです。そういうことをきちんと考えないと、本当の意味での「改革」にはならないなと、そう思っています。
八雲町の課題は、先ほど挙げた後者の課題に近いです。なので、我々が行っているフロントヤード改革は、住民にとって身近な「郵便局」の窓口でも各種手続きを行っていただけるようにする取り組みです(これをDX推進計画では住民との接点のオムニチャネル化というようです)。
これまで、熊石地域の館平郵便局でのみ手続きが可能でしたが、今年度からは新たに野田生郵便局と黒岩郵便局(どちらも役場までの距離が遠い)にて手続きを可能とします。本日はその準備として、郵便局に役場名義の光回線を開通させるというミッションでした。
自庁であれば「あ、そこでOKです」「穴をあけてもいいです」など自由自在に指示が出せるのですが、他人の建物なのでそうはいきません。電源も、郵便局内のコンセントを使わせてもらいたいのですが、空きが少ない場合は「電源工事もしないと・・・」など、考えなければならないことが多いです。ですが、前回の館平郵便局の時はLAN配線作業を誰も見込んでいなくて自分たちで配線をした反省から、今回はきちんと予算化して対応できています。やはり、経験に勝るものなし。今回はスムーズに、業務を進められそうです。
上記郵便局での手続き受付は7月に開始の予定です。地域の方々が便利になることをとても嬉しく感じています。
無事に開通しました
(投稿者:ちゅん)