端末を持ち帰るのは大変

ども。
私は今年最後の投稿。本年もお世話になりました、担当ちゅんです。

先週の金曜日に八雲小学校が実施した「Chromebook持ち帰り学習」。自宅から一斉にMeetを起動し学校にいる先生とつないでみるという試みでしたが、これは運用側の立場で言わせてもらえば大変ありがたい機会だったと思います。こちらが想定していた以上に様々な事象が発生し、この先にあるであろう「本番」を前に、すごく貴重なデータが得られました。

そうした中で、昨日は八雲小にて関係者で「反省会」を実施。持ち帰り学習に従事された先生方、また参加した児童からの聞き取りにより、良かった点や悪かった点がまとめられておりました。
大きく分けると課題は3つに分けられ「ネットワーク負荷」「端末の操作方法・不具合」「端末を持ち帰る大変さ」が上げられていたように捉えました。

ネットワークの負荷と端末の不具合については、これからしっかりと対応していかなければなりませんが、私が注目したのは3つ目の課題。「ランドセルに入れるとかなり重い」「喜んで持って帰ったが、なかなか厳しい重さ」「持ち帰る際の時間割によっては、かなりの荷物になるなと感じた」「ランドセルの中からあふれていた」などなど、我々のように「家に持って帰ってからどうやって端末を使うか」ばかりを考えている立場の人間からすればハッとさせられるような課題が多く上げられていました。

今回、導入したChromebookの重量はおよそ1.3kg。附属品である電源アダプタは実測値でおよそ250g。両方を合わせると、国が示していた標準仕様「重量:1.5kg未満(本体のみ)」を若干オーバーしています。
それに加えて元々のランドセルの重さ。ランドセルメーカーが調査した平均の重量というのがインターネット上に公開されていましたが、学年にもよりますが平均4~5kgほどの荷物を背負っているという結果もあるようです。
もし毎日Chromebookを持ち運ぶようになれば、かなりの負担がかかることになります。

この課題に対して、先生方も「置き勉を見直したい」など運用でカバーしようと一生懸命に取り組まれていますが、やはり抜本的に見直さなければならないと感じます。今後、国はデジタル教科書の普及に向けて取り組みを加速させるとの報道もありましたが、「こういうこととセットでやらないといけないよな」と、にわかSEなりにも考えさせられた結果となりました。

重たいせめて電源アダプターは持って帰らなくていいように工夫したいところです

(投稿者:ちゅん)

カテゴリー: つぶやき | 6件のコメント

Chromebookとモバイル回線

ども。
このところ職場でモバイル端末に囲まれて過ごしている担当ちゅんです。幸せ?ですね。

各学校にChromebookが配備され、保守が本格化しています。導入の初期段階を乗り切れば一段落するというのは経験上理解していますので、ここが踏ん張りどころです。
それにしても、Chromebookは(というかChromeOSは)よくできてます。お世辞ではなく、さわるのが楽しく感じられるほどです。ただ、これまで馴染みがない分だけ突発的な質問には即答できず、四苦八苦しているというのが現状です。

先日は「児童が自宅で起動させたらLTE通信に接続されず利用できなかった」という連絡を受け、後手に回ってしまいましたが検証作業を行いました。
当初の想定(というか妄想)では「ChromeOSはGoogle社のOSなんだから、スマホのAndroidOSと挙動は同じでしょ」と考えていました。LTEのSIMカードを本体に挿しておけば、常時LTEに接続されていて、Wi-Fiが利用できる場所ではWi-Fiにつながるというあのお馴染みな動作です。

しかし、現実は違うようです。教育委員会の担当と私で学校を訪問し、実際に児童用のChromebookを借り、Wi-Fiの圏外に出てみようということになりました。しかし、学校にこのたび整備したAPの性能が良すぎて、学校内ではどこにいても圏内。仕方がないので雪が深々と降り積もる中、外に出てChromebook片手に徒歩で調査するという、なんとも滑稽な画になってしまいました。
しばらく歩いているとようやくWi-Fiが圏外になりましたが、LTEは接続済み。そこで、端末を再起動させてみると、画面には「ネットワークが利用できません」と。
これで分かったのは「ChromebookとAndroidではLTEの挙動が違う」ということ。電源オフからの状態では端末にログインしてからじゃないと自動接続されないという事が判明しました。

その後、念のためGoogle社にも確認し「現在のChromebookの仕様として、端末にログインしていない状態では、LTE回線への自動接続は行われない動作となっております」という回答を受理。我々の検証と同じ内容となりました。仕様という事であれば仕方がありませんが、残念な結果となってしまいました。これにより、自宅で利用する際には「まずモバイル回線をクリックしてネットワークに接続しましょう」という手順が発生することになりますが、これを小学生がやることになるとは・・・。いよいよすごい時代になりました。

スクリーンショットこの「携帯電話」が自動接続されるとよかった。今後のアップデートに期待。

(投稿者:ちゅん)

カテゴリー: つぶやき | コメントする

Chromebook持ち帰り学習

ども。
このところの寒さにネットワーク機器の具合が気になっている担当ちゅんです。壊れないでね・・・。

先週金曜、町内で最も規模が大きい「八雲小学校」にて、GIGAスクールで導入したChromebookの「持ち帰り学習」が行われました。児童が各家庭に端末を持ち帰り、モバイル通信経由で学校の先生とGoogle Meetをやってみるという試み。裏方とすれば色々と不安要素もありますが、いずれ必ず通らなければならない道です。冬休みを前にしたタイミングで一度試しておきたいという学校の意図も伝わってきました。

その日、私はどうしても子どもが家からMeetをやる姿が見たく、休暇を取得。どんなふうにChromebookを起動し、そしてMeetをするのかをじっくりと観察することにしました。
帰宅後、自慢げに「Chromebook持ってきたよ!」と見せびらかす我が子に(それ、もう見飽きました)と心の中でつぶやきつつ、やはり自宅でこれを見るという事に若干の違和感。それより、本当に「Meetはちゃんと動くのか?」とそればかりが気になります。

15時。所定の時間になりMeetに参加。続々と画面に表示されるクラスメイトに我が子も大興奮。わかります。大人だって初めてオンラインミーティングをやったときは、そんな感じですから。
学習内容的には出席を取る感じで、画面越しに「〇〇さん!」と先生が呼びかけ、その後「はい、元気です!」と。分かってはいましたが、改めてこういう場面を見ると、これで普通に授業できちゃいますね。

しかし、5分くらい経過した後から、徐々にネットワーク接続が怪しくなってきます。ついに、音声は届いているけど画面が届かなくなりました。これ、もしかしたらモバイル通信の基地局側の回線が輻輳しているのかも・・・。学区内の狭いエリアに400台を超える端末が放たれ、そして帯域をそれなりに使うであろうMeetに接続しているんですから無理もないことかもしれません(が、これから原因と対策にあたります)。
それでも、持ち帰り学習は無事に終了。我が子はとても満足そうにしていましたが、私はなぜか汗をかき、どっと疲れてしまいました。「普通にできることって、実は普通ではないんだよ」と教えてあげたいけど、それはまだ先になるかなぁと思っている2児の父でした。

Meet一生懸命画面に手を振ってました!

(投稿者:ちゅん)

カテゴリー: つぶやき | コメントする

そのままふたを閉じるように

ども。
先日、「ブログを書いている『ちゅん』さんってどなたですか?」と聞かれて返答に困ってしまった担当ちゅんです。私です。

GIGAスクール事業で導入したChromebookが各学校へ展開されて早1ヶ月。ついに我が子(小3、小1)が「今日は学校でMeetやったよ!」などお話をしてくれるようになりました。こういう日が来ることを想像しながら頑張ってきたわけですが、それが現実になるとやはり感慨深いものがあります。

さらに、冬休みに入る前というタイミングで、一部の学校では端末の自宅への持ち帰りも開始。現段階では持ち帰る「練習」の意味合いが強いのでしょうけど、こちらとすれば「いよいよ本格的に保守が始まるな」と気を引き締めているところです。

すでに現場からは「持ち帰った後でインターネットに接続されずに使えなかった」「意図しないタイミングでパスワード要求が出て困った」などトラブルも報告されはじめました。どんな機器・システムでも導入直後の走り出しの段階では想定外のトラブルはつきものです。我々のような仕事をしている人間であればそのことを理解して「まあ、こんなことも起きるさ」と受け入れることができますが、一般の方、さらに言えば児童生徒からすれば「新しい機械なのになんで動かないの!?」となってしまうでしょうね。なので、なるべくそういう場面に出くわさずに済むよう、我々は(というかお父さんは)頑張っているわけです。

そして明日、町内で最も児童数が多い八雲小学校で「Chromebook持ち帰り学習」が実施されるとのこと。Chromebookを自宅に持ち帰り、Meetでクラスの先生と接続してもらうというものです。正直、期待もありますが不安の方が大きいです。「はたして子ども達はきちんと端末を操作できるだろうか」「先生方が一斉にMeetを起動して校内のトラフィックはどうか」などなど、考え出すとキリがありません。

そんな中、我が子が自宅に持ち帰ってきたプリントをよく見ると、そこにはトラブルが発生したときの最適解ともいえるような対処方法が書かれていました(文末画像参照)。こういう対処を考えられているとは、まさに目からウロコが落ちる思いです。やはり教育というのは偉大であり、先生はその道のプロフェッショナルだなと再認識させられる一文だと思います。もちろん、こんな心配は無用だったと思ってもらえるよう、裏方はしっかり頑張ります。

最適解こういう解決策、我々には絶対に無理な発想です。

(投稿者:ちゅん)

カテゴリー: つぶやき | コメントする

庁内向けに動画配信の方法を模索

ども。
職場の中にすっかりオンライン会議が根付いたと感じている担当ちゅんです。

そうした状況もある中で、当然のことながらこれまで職員向けに開催されてきた内部の会議、集会などもオンライン化が進められています。
あらかじめ開催日時が決まっているようなものや双方向でのやり取りが発生するものであればリアルタイムでの「生配信」「オンラインミーティング」といった手法が適していますし、ただ視聴するだけでよいものであれば「事前収録」でことが足ります。

本日はその「事前収録」について。手法は至ってシンプルで、デジタルビデオカメラ(スマホでも可)で動画を撮影するだけ。後は動画ファイルを(必要に応じて)エンコードしたうえで職員に公開すればいいのですが、その公開方法についてあれこれ思案しておりました。

最もシンプルな方法だと、共有フォルダに動画ファイルを保存しておいて、それをPCから実行してもらうというやり方になると思います。しかし、それではなんだか味気ない感じがします。
そこで、ちょっとだけ一工夫。職員に公開しているイントラサイトの中に次のようなコードを書いたHTMLを用意してみました。

<video src=”/video/test.mp4″ controls width=”640″ height=”360″></video>

何のことはないHTML5のコードですが、こうすることで動画をブラウザ上で再生することができます。これなら動画ファイルを誤って削除される恐れがありませんし、なによりHTMLに動画が埋め込まれるのでそれっぽく見えます。この「それっぽく見える」というのは、言ってしまえばただの自己満足かもしれませんが、情シス担当として大切にしなければならない要素ではないかと感じています。

最近は、動画配信=YouTubeというイメージになっていますが、こういうローカルなやり方もやっぱりいいものだなぁとしみじみ。同じようなミッションに取り組まれる同業者の方の参考になれば幸いです。

配信テスト
タグの中にControlsと書くと、このようにそれっぽいバーが出てきて素敵です。

(投稿者:ちゅん)

カテゴリー: つぶやき | 1件のコメント