希少価値の高い消耗品発掘

ども。
このところずっと寒いです。寒いまま6月が終わってしまいそうで、憂えている担当ちゅんです。

先日、とある部署の担当職員から「ちょっと相談がある」と持ち掛けられました。この時点で若干嫌な予感がしましたが、どうやらそういった類の話ではなさそうです。聞くと「書庫から大量のフロッピーディスクが出てきたんだけど、どうやって処分したらいいのか」とのことでした。
「フロッピーディスクを処分!?とんでもない!!」ということで、全て我々が引き取らせてもらうことになりました。

ご存知の方も多いと思いますが、フロッピーディスクは2011年をもって生産が終了しており、現在は新品を購入することが不可能です。調べてみると、フロッピーディスクのドライブは今でも生産されているようで、つまり世の中には「過去の遺産」をやむなく活用しなければならないような悲しい事情が存在するのだと推察されるわけですが、実はこれ、他人事ではないのです。数は少ないですが我が社にも今なお現役でフロッピーディスクを使っている部署があって、それはそれで驚いてしまいます(やめてくださいと何度か持ち掛けていますが事情があるようです)。
そして、生産が終了しているため現在市場では若干のプレミアがついていて、10枚購入しようとすると3,000円以上の値がついているようです。

今回、引き取ったフロッピーディスクは100枚にもなりました。中にはラベルに「ワープロ」と書かれていたり、はたまた退職した職員と思われる見知らぬ名前が書かれていたりと、まるで古文書でも見ているかのようです。
それだけではなく、なんと新品未使用の「ドライブクリーナー」なるものまで発掘されました。クリーニング用フロッピーディスクのシャッタ部を開けて、そこに湿式のクリーニング液を垂らし、それをドライブに読み込ませるという仕掛け。商品の説明書きには「月に1回程度は行ってください」とされていて、驚きです。よくぞこのような希少価値の高いものがこのままの形で残っていたものです。箱に入れて大切に保管しようと思います。

ところで、もしかしたら、今や若い職員にとっては「フロッピーディスクって何?」という世界かもしれません。事実、隣席の相棒(30)にそのことを話すと「フロッピーの容量って100MBくらいでしたっけ?」と返ってきましたから。そうですよね、普通はそのくらいあると思いますよね・・・。時代は変わりました。

フロッピーディスク
まさか容量が「1.44MB」なんて信じられませんよね

(投稿者:ちゅん)

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施設間通信の再構築

ども。
お昼またぎでの外勤では、昼食(外食)が楽しみな担当ちゅんです。

本日は以前からの懸案事項であった「施設間通信」の再構築を行うべく、朝から熊石地域に出かけておりました。案件としては、昨年も当ブログで試験の様子を記事にしておりましたので、よろしければご参照を。

情報政策室ブログ:施設間通信不調の原因は(2017-08-21)

状況などはこの記事のとおり。このたびは、その際に試験を行ったものと同じアンテナに交換することとなりました。

今日の作業は当町にしては珍しく、全てを業者さんにお願いするかたちをとりました。というのも、これまでの施設間通信で利用してきたアンテナには「同軸ケーブル」が利用されておりましたが、今回のアンテナには通常の「LANケーブル」が利用されます。アンテナを取り換えるだけではなくケーブルの交換作業も発生するため、我々のような素人では危険が伴う(高所です)と判断。もしかしたら、レジェンドの元上司92氏だったら「甘えるな」と言いそうですが、今回ばかりは許してもらいました。

現場に到着して、業者さんと合流。すぐさま「やっぱり頼んで正解でした」と言葉が出ました。事前の想定ではアンテナ設置場所の屋上へは施設のベランダから外に出て、そこから壁のハシゴを上っていくものとばかりに考えておりましたが、なんと高所作業車で来ていただきました。これなら、わざわざ建物の中に入る必要もなく、外から一気に屋上へ。それだけではなく、ケーブルの取り換えも高所作業車のおかげであっという間に終了。さらに、既存の配管も想像以上にスムーズに通線でき、当初は2日がかりで作業が必要と思われた現場でしたが、ものの半日程度であらかたの作業を終了してしまいました。やはり、プロは違います。

結果、施設間通信のスループットはおよそ30倍にもなりました。元の状況がひどすぎたため、その違いは歴然です。現場の職員も「速いね~」と言ってくださり、ようやく肩の荷が下りたような気がします。これまで、通信速度が遅く、不安定な状況で我慢して使ってもらっていました。これからは快適に業務を行ってもらえるものと思います!

高所作業車
写真だと伝わりづらいですが、結構な高さなんです。

(投稿者:ちゅん)

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HTAでにわかプログラマー気分

ども。
我が子からもれなく風邪をもらってしまう担当ちゅんです。

今日は少しだけマニアックな話題になります。
この2日間くらい、びっちりと風変わりな仕事に着手しておりました。とある部署で利用している「情報政策室謹製」のアプリケーションもどきがあり、それを大幅に刷新しなければならなくなったのです。

このアプリケーションもどきですが、なぜもどきかというと、HTA(HTML Application)というがっつりWindowsでしか動作しないレガシーな技術を用いているのです。VBとか.netでアプリケーションを作るのは無理でも、私のような「得意分野はウェブ(HTML+CSS)です」という人間にとっては最終手段というか、むしろこれでしかやりようがないのではないかと思うほど、それっぽくなります。

簡単に言えば、普通にHTMLでページを作り、拡張子をHTMLからHTAに変更するだけ。すると、通常はブラウザで読み込まれるはずのページが、あたかもアプリケーションのように振る舞うという仕掛けになっております。HTAでのみ利用可能なタグもいくつか定義されているので、ある程度設定もできますし、外部スタイルシートもOKです・・・というか、やってみたら動きました。普通に考えれば所詮HTMLなので、たぶんJavaScriptなんかも大丈夫なんだと思います。

今回の案件では、アプリケーションもどきを起動させると八雲町の地図が表示され、行政区域ごとにボタンが用意してあって、それを押すとメールの送信ができるというもの。先方から色々と改修要望があり、それに対応すべく作業。通常、ウェブサイトの場合だと「誰でも、どんな環境でも」といった点を考慮する(だから難しい)のですが、今回のようなケースだと「特定の人が、特定の端末で」が前提なので、スタイルシートには「position: absolute;」ばかりが並んでいます。でも、これでいいのです。
思いのほか捗ったので、今回はメールの送信先アドレスの保守を行うための保守メニューまで作ってしまいました。こういうことをする知識や技術を持たない人間なので、それっぽいことができるようになるとついこだわってしまいます。

一斉メール
こんな感じでそれっぽくできます

(投稿者:ちゅん)

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熊石地域のICT-BCP

ども。
いま一番必要なのは時間だと感じている担当ちゅんです。

当町ではICT部門の業務継続計画(ICT-BCP)の初動版を策定し運用しています。平成26年度に策定後、机上訓練や定期見直しなどを繰り替えし実施し、ようやく計画自体が「自分たちのもの」という実感が沸くようになりました。それと同時に不足している点や課題も目に付くようになり、今年度はこれまで未検討となっていた熊石地域(総合支所)のICT-BCPについて検討していくこととしました。

計画の策定にあたり、先日、熊石総合支所の防災担当職員を交えて意見交換を実施しました。実際に災害が発生したと想定して、現場の職員はどのような動きをするのか。また、何が無ければ困るのか、どういう順番に復旧しなければならないのかなど、実際に災害対策を行う職員から生の声が聞けたことで、かなり具体的なイメージがわきました。

現在、熊石総合支所の情報システムについては、基本的には八雲地域の役場本庁舎とネットワーク接続されていることが前提で動作するように設計されています。ですから、災害などによってこの「通信」が切断されてしまうと、業務の継続に大きな影響が出るということがわかりました。ICT-BCPとして考えなければならないこととしては、この「通信」をどのような手順により最短で復旧させられるかという点と、そもそも復旧が困難な場合は代替手段は考えられるかという点で検討を行う必要がありそうです。今回、状況を改めて確認したことで、早急に対策を行わなければ大変なことになるという危機感を共有することができました。

おそらく、ICT-BCPが策定できたとしても、全ての点においてすぐに完全な形で実行できるものにはならないかもしれません。項目によっては数年かけて徐々に整備・整理が必要な項目もあろうかと思いますが、まずは手の届く範囲から、確実に一歩ずつでも「前進」することが重要なのだと思っています。熊石総合支所の防災担当職員の「不安なので何とかしたい!」という熱い思いも受け止めながら、しっかりと計画策定に向け頑張ります。

議論中
総合支所の職員体制として「情報担当職員がいない」ということも大きな課題です

(投稿者:ちゅん)

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リモートデスクトップがつながらなくなり焦る

ども。
名刺入れを上着のポケットに入れたまま洗濯してしまった担当ちゅんです。

さて、本日は結構大変だった話をご報告します。「にわか」ではない「本物」の方にとっては「そんなことも知らないでよく仕事できてるね」という話かもしれず、ちょっと恥ずかしい話になるかもしれません。
先日、とある業務システムで利用してきた「リモートデスクトップ接続(RDS)」が突然つながらなくなってしまいました。

接続しようとすると、エラーメッセージが表示されます。内容は「要求された関数はサポートされていません」です。「関数??」なんのこっちゃ。とりあえずエラーの内容をメモに書き止め、すぐさまネットで検索してみます。すると、想像以上に原因はすぐ特定できました・・・と、同時に口から出た言葉は、

「またか・・・」

またしても某窓のアップデート。今回の件については、某窓が2018年5月に実施したアップデートにより、「リモートデスクトップのクライアント、サーバーそれぞれで利用できる認証プロバイダ(CredSSP)のバージョンに差が生じた」というのが原因のようです。簡単に言えば、クライアントとサーバーとの間で同じ某窓アップデートを適用していないとRDSに接続できなくなるというもの。う~ん、なぜこんな重大なことが知らないうちに実行されてしまうのか。私のアンテナが低いだけなのでしょうか。正直、もうついていけません。

で、業務が止まってしまいましたので、これを手っ取り早く解決する方法はないかと調べました。正攻法であれば某窓アップデートを実行するという手順になるのでしょうけど、軽はずみに実行して業務システムのサーバーが再起動でもしてしまっては大変です。そこで、とある「本物」の方にお尋ねしてみたところ、「サーバー側でリモートデスクトップを許可する際に、ネットワークレベル認証で・・・(推奨)というオプションがあると思うのですが、そのチェックを外せばいいんですよ」と教えてもらいました。なるほど、よくわかりませんがそういうことであれば「えい!」。

結果、無事にRDSに接続できるようになり一安心です。「推奨」というオプションですから、本来はこれを利用している方がセキュリティレベルは高まるのでしょうけど、そもそもFWの配下にある、クローズドネットワーク内でのRDSです。さほど気にする必要はないのでしょう。それにしても、RDSへの依存度が高い昨今の状況で、いきなり接続できなくなるアップデートは勘弁してほしいです。

RDS
で、結局このオプションの意味は分からないまま。

(投稿者:ちゅん)

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